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湯宿の声 / ことばスケッチ

2019

ドローイングノーテーション、 映像9分24秒、公演 15分

群馬青年ビエンナーレ2019 入選作品

2019.3.22(金),23(土),24(日) 全6回公演 各回 15 分 

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「音」としてのことばの魅力をダンスによって表す。2015 年、群馬県みなかみ町湯宿温泉を訪れた。事の始まりは現地に住む高齢者のおじいさん、おばあさんの家を訪ねたことだった。

彼らは私を家に迎えるときに「あがらっさい!」と言う。その会話は方言混じりで、私は頭の中に所々穴が空いているような感覚を覚えた。私の頭には理解と不理解が混在していた。この体験は私に「違う土地にいる」という実感を与え、方言がことばとしての意味を失い、ただの「音」に聞こえることを発見した。そして、方言の響きの親しみやすさに、独りで他人の家に上がることへの不安が和らいだ。方言には土地性と安らぎを感じさせる魅力がある。 ことばは身体を通して、発話され、聞かれ、見られ、身振りされる。それらの身体運動は私にとってダンスそのものだ。本作はドローイングノーテーション、映像、実際のダンスパフォーマンスと展開している。

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